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2022.01.14 

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オリジナルグッズ製作するときのプリント 印刷方法を解説

目次

プリントの種類と印刷方法

オリジナルグッズを作るときに理解しておかなければならないのが、グッズを製作する際の印刷方法です。作るモノ、形状によって様々印刷方法は変わってきます。デザイン、カラーによっても印刷方法は変わるので注意が必要です。オリジナルデザイングッズを作るときにイメージしたモノをイメージ通りに作るために印刷方法をいくつかご紹介していきたいと思います。
シルク印刷・パット印刷・昇華転写・デジタル転写・インクジェット印刷などなど個人でオリジナルグッズを製作するときの印刷方法として一般的な方法がこちらになります。もっと大きな数で専門的にモノ作りをするには大規模な機材で行う印刷方法もありますが個人でオリジナルグッズを作って楽しむのであればこのプリント方法を理解していれば良いでしょう。ではこれらのプリントについてご説明していきましょう。

シルク印刷はどんな印刷方法?

シルク印刷とはシルクスクリーン印刷とも呼ばれ昔ながらの印刷方法とでも言えば良いでしょうか。孔版印刷の一種で、メッシュ状の版に穴を作り、穴の部分にだけインクを落として印刷するとてもシンプルな印刷方法です。ペンキの様なインクを流し込みヘラで押し込んで穴の開いた部分からインクを押し出して印刷したものにインクを着けます。もちろん印刷面は平らでないとプリント出来ません。シルクスクリーンで印刷されたもので一番身近なものだと、Tシャツ、トートバッグ、生地などの布製品です。意外なものだと、リモコン、販売機の側面・電子基板など、ありとあらゆるものに使われています。原理が単純だからこそ、インクや素材を変えるだけでいろんなものに印刷ができるのがシルクスクリーンの良いところです。インクの風合いもありTシャツなどの布製品には最適です。インクを直接流し込むのでカラー1色に対して1つの版が必要です。2色あるデザインであれば版も2つ必要になり版代もかかるのであまり少ない数量には適していないでしょう。ある程度の量のTシャツやトートバッグの製作にはプリントされた時の風合いも良く良いものができるでしょう。個人でTシャツ1枚作るには版代が高くついてしまうのでむいていませんね。

パット印刷はどんな印刷方法?

パット印刷とはインクを載せたシリコンゴムのパッドを、スタンプのように商品に押し付けて印刷する方法です。シリコンパッドに弾力があるため、多少の曲面にもプリントできます。繊細なデザインも再現できるため、プリント範囲の狭いボールペンなどにお勧めの印刷方法です。シリコンパッドに押し付ける印刷はシルク印刷同様スクリーン版を作って透明なシートの上にインクだけ乗せそれをシリコンパッドに乗せ換えてから印刷したいものに押し付けます。今はデジタル印刷で出力したものを使ってもパット印刷することは可能ですがインクの種類によっては転移されたインクが定着しないこともあります。専用のインクを使えるプリンターを持っている工場でのみ可能です。基本的にはシルク印刷と同じで印刷版を作ります。なのでパット印刷も版代が必要になるのであまり少量の製作にはむいていません。

昇華転写はどんな印刷方法?

昇華転写とはデザインを転写紙に昇華型インクで印刷し、熱をかけてインクを製品に浸透させる印刷方法です。昇華転写専用のインクを使いプリンターで専用の転写紙に反転したデザインを印刷します。その転写紙を商品と貼りあわせて高温(180~200度)で加熱することで、転写紙から商品にインクを蒸発させて浸みこませます。製品自体にインクを浸みこませるので、プリント面にインクが乗った質感がなく自然な仕上がりで発色もとてもきれいです。陶器やポリエステル素材の縫製物などのフルカラー印刷に最適です。シルク印刷のように版を必要としない印刷方法のため、小ロットのオリジナルグッズ製作におススメ。昇華転写のもう一つの特徴は白いポリエステル繊維や昇華転写用に表面加工した白い材料にのみプリントできます。白以外の材料にプリントした場合はカラーの表現ができず素材の色とプリントの色が混ざってしまいます。白い材料もしくは色の変化を気にしないのであれば薄い色のポリエステル素材であればプリント可能です。

デジタル転写はどんな印刷方法?

デジタル転写は直接インクを付けるのではなく、一度専用の転写紙にデザインを印刷します。専用の転写紙には糊が付いていてプリントした転写シートを生地に熱と圧力で圧着させてプリントする方法です。プリンターも専用のものでインクももちろん専用です。一旦紙にプリントするのでほかの印刷方法よりも発色が良くインクが滲んだりぼやけてしまうこともありません。皆さんが普段使っているようなコピー機の様なプリンターで印刷するのでカラーの印刷も可能です。シートをそのまま転写するので他の印刷方法ではできないような素材にでもプリントできるのが特徴です。シートにプリントしてデザイン部分をカットしてプレス機で熱圧着するので工程が多くなるため時間が他の印刷方法と比べるとかかります。パソコンに取り込んだデザインをプリンターでプリントするのでシルク印刷の様な版は必要ないので小ロット生産にむいています。フルカラーのデザインも可能でデザインの自由度も高く小ロットにも向いているので個人でオリジナルグッズを作るのには適したプリント方法です。

インクジェット印刷はどんな印刷方法?

インクジェット印刷とはインクジェットプリンターで直接製品にプリントする方法で、写真やグラデーションなどフルカラーデザインもきれいに印刷します。家庭用のプリンターと原理は同じで、CMYKの4色のインクを霧状に噴射します。そこにUV光(紫外線)を照射することにより、製品にインクが定着しているため、鮮やかな色彩表現も得意としています。下地にホワイトインクを敷いてその上にカラープリントすることで素材の色の影響を防ぎます。濃色や透明な製品上でも、はっきりとした色の表現ができます。版を必要としない印刷方法のため、小ロットのグッズ製作にもおすすめです。Tシャツはもちろんアクリルのキーホルダーなどにも良く使われる印刷方法です。機材も小型化されて価格も昔と比べると安くなっていて簡単に綺麗なプリントができるので主流になっている印刷方法です。プリントできる商材も他の印刷方法と比べても多い。

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